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文芸誌『FURIKAKE』
¥1,120
音楽、批評、小説……。さまざまな分野の表現者が各々のオルタナティブな感性を持ち寄った文芸誌『FURIKAKE』 5名の作家が気鋭の小説・批評などを持ち寄り、またそれをもとに作品を制作し『ふりかける』という、”ふりかけ”システムを採用。おのおの作品への味付け・味変を試みるオルタナティブな文芸誌。 初刊行となる今回は、テーマ『白飯』の作品が出そろいました。 (収録作品の要素たち、キーワード抜粋)賭博黙示録カイジ、超人・奴隷の勝利、ウインナー丼、歌舞伎町、匿名アカウント、ルイーズ・ブルジョワ『ママン』、Vtuber、仮想世界、インターネット、EMODA、殺し屋、労働の害悪性、加担、恋愛主義、主食、人間関係 寄稿者、作品一覧 三澤蟻(みさわ あり) 評論 『賭博と生活、生活と賭博──福本伸行における〈賭け〉の位相』 ふりかけ作品 黒川祐希『システムと人間性との戦い』 黒川祐希(くろかわ ゆうき) 小説 『三重生活者』 ふりかけ作品 大滝のぐれ『蜘蛛の下』 大滝のぐれ 小説『ケムトレイル』 ふりかけ作品 古美術『アンズの日記』 古美術 小説『春風ちゆりコンタミネーション』 ふりかけ作品 Fg『完全匿名チャットルームのやりとりより抜粋』 Fg 小説『アミラーゼ』 ふりかけ作品 三澤蟻『真っ白な世界にはカラフルなふりかけを(あるいは、普通さについて)』
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澄んだ地獄で笑いなよ
¥770
この世界はおれたちをことあるごとに透明化する。 会社のバーベキュー。おれとカナタは川でおぼれて死にました。そういうことにしておいてください。勝手に帰ったし会社も辞めたし。でも実際はどっこい生きている。地獄は継続されている。 服を着たり脱いだりしながら、いちゃいちゃしたり髪を染めたりカナタのお兄さんと三人で海に行ったり昔好きだったやつの結婚式に行ったりいちゃいちゃしたりする日々。おれたちはふたりで楽しいし気持ちいい。どろどろのぐちゃぐちゃ、べちゃべちゃのずぶずぶになるのがいい。 幻滅した? こんなの聞いてないと思った? でも忘れてないか。おれたちは『特別』でも『括り』でもない。皆と同じ『ひとり』だよ。 死にかけた男ふたりが、笑い合って送る生活。そのしあわせと怒り、悶々とした日々の日常系。 ーーーーーーーーーーーーーーーー B6/180P/オンデマ 死にかけたけど生還し付き合い始めた成人男性ふたりの長い日常語り、そこに含まれるあらゆる幸福や怒りや快楽や絶望、失敗の話です。 性描写多め。 冒頭部『さよなら』試し読み→ https://note.com/oniku3651/n/nf5bdb05ec2cc
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ゾンビハンター香里奈のゾンビ鉈
¥650
ゾンビと人間はわかりあえるってやつ。ばかだよね。無理に決まってるじゃん。 表の仕事をしつつゾンビハンターとしても働く香里奈は、ひょんなことから自身をストーカーしていたクソ男をバッサリとやってしまう。ゾンビと人間しか切ることのできない武器•ゾンビ鉈で、後者を殺すのは御法度。『処分』の対象だった。 窮地に追い込まれた香里奈。が、そこへゾンビ研究者、専業ゾンビハンターの友人ふたりが手を差し伸べてくる。死体を安全に、確実に隠蔽するため、三人は車でとある山奥に存在するという死体処理場へ向かうが……? 自分、他人、人間、ゾンビ、死霊術師。様々な存在が行き交うこの世で、結ばれねじれかじられ断ち切られていく、感情と関係性と視点、それにまつわる危うさやままならなさの話。 A6(文庫) オンデマ 94P (訂正のため、一部修正シール箇所を貼っている箇所がございます。)
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